家庭内の仕事を始めてみよう
👍 おすすめポイント
仕事を通して、お金を稼ぐことの大変さやお金に限りがあることを学び、お金やものを大切にするきっかけになります。さらに、親子で約束した仕事を責任を持ってやり遂げる大切さや人の役に立つことの喜びに気づくことができます。
🗓️ トライ期間
長期休みや週末など、時間があるときには始めましょう。お子さんが仕事の意義やお金の価値をしっかり理解できるように、親子で楽しみながら定期的な取り組みにしていきましょう。
🏃♀️トライのポイント
POINT1:どの仕事に報酬を設定するか子どもと決めよう
お金を稼ぐこと自体が目的にならないよう、「仕事を通して責任感やお金の価値を学ぶこと」をゴールにします。その上で、頑張りや成果に対して報酬を支払うことを子どもに伝えましょう。
仕事を決める際には、子どもが自ら進んで選ぶことが、やる気の維持や挑戦する意欲を高めるために重要です。まずは子どもがやりたいと思う仕事を決め、次に家族が希望する仕事や勉強を提案し、子ども自身で仕事を選べるようにします。「自分で選んだ仕事だから、しっかりやろう!」という気持ちが自然に湧いてくるでしょう。
どうする? 報酬制お小遣いの仕事内容
🧹お手伝い
・お風呂掃除、トイレ掃除
・食事の配膳、皿洗い
・洗濯物を干す・たたむ
・拭き掃除、掃除機かけ
・料理、献立を考える
・ゴミ捨て
・犬の散歩、餌やりなどペットの世話
・きょうだいのシッターや家庭教師
🗓️生活習慣
・起床時間、就寝時間を守る
・きょうだい喧嘩をしないで話し合う
🏃♂️習い事、課外活動
・ピアノ、ヴァイオリンなど音楽の練習
・素振り、リフティングなどスポーツの練習
・ランニング
・ボランティアに参加
📝勉強系
・学校の宿題や予習・復習
・塾の宿題
・読書
POINT2:「やらなければ」に挑戦してみよう
子ども自身も「やらなければ」と感じつつも、もう一歩やる気が起きないことを選ぶのもオススメです。親が優しく背中を押すように、報酬制お小遣いという外的インセンティブが、最初の行動を起こすきっかけとなり、行動を積み重ねることで、自発的に行動しようという内的インセンティブが強化され、正のサイクルが生まれやすくなります。
例:「自分で早起きする」
早起きをした方がいいけれど、夜ふかしをやめられない
1.報酬制お小遣いをきっかけに夜ふかしをやめる
2.早起きをして朝ごはんを食べると午前中から元気でいられることに気づく
3.お小遣いがなくても自分で早起きをするようになる
POINT3:成果より行動を大切にしよう
「テストで◯点以上」「コンクールで入賞」といった成果に対する報酬は、運に左右されることもあるので、失敗体験になることもあります。「週に◯回練習をする」「1日◯ページ問題集を解く」など、成果よりも行動を対象にした方が具体的で、子どももより取り組みやすくなるでしょう。
POINT4:仕事内容に応じて報酬を変えよう
現実社会では、働き方や職業によって報酬に違いがあります。そこで、仕事内容に合わせて報酬額を変えると、どんな仕事の報酬が高くなるのか、学ぶことができます。
例えば、下記の基準で仕事内容を比較してみるといいでしょう。
・自分のためか、他人のためか
→生活習慣、習い事、勉強は自分のためなので報酬額は低め、お手伝いは他人のためなので高め
・所要時間
→すぐに終わる仕事の報酬額は低め、時間がかかる場合は高め
・難易度
→誰でも簡単にできる仕事の報酬額は低め、技術がいるなど難しい場合は高め
報酬は必ず必要?
家庭内の仕事に対して、必ずしも金銭的な報酬は必要ではありません。子どもが家族に貢献することの意義を学ぶことが大切なので、報酬の代わりに家族全員で感謝を伝える時間を設けたり、ちょっとしたご褒美を用意したりするのも良い方法です。
報酬額に悩んだら?
週に1回、毎日など、仕事の頻度を決めた上で、達成したときの合計金額を目安に考えます。定額制お小遣いの場合と同じくらいの金額を目指しましょう。仕事内容とともに、年齢やライフスタイルに合わせて定期的に見直すといいでしょう。
例:小学生 50円/回(毎日達成した場合、月1,500円)
中学生 100円/回(毎日達成した場合、月3,000円)
高校生 200円/回(毎日達成した場合、月6,000円)