家庭の大きな買い物を家族会議で決めてみよう

👍 おすすめポイント
子どもが普段経験できない大きな買い物の仕方を学びます。予算が足りない分をどう補うか、どうすれば欲しいものを手に入れられるか自主的に考えるようになります。さらに会議で意思決定のプロセスを学び、自分の意見が尊重されることを実感することで、家族の一員としての責任感や自信が生まれていきます。
🗓️ トライ期間
家庭内で大きい買い物が発生するときに、家族全員の都合に合わせて行います。月1回などの定例にするのもオススメです。`

🏃‍♀️家族会議のポイント

POINT1:家族全員がメリットを感じられるようにする

始める前に、なぜ家族会議をするのか子どもに説明します。購入することのメリット、デメリットをしっかりと話し合うことで、家族全員が納得できる決定に繋げることが大切です。家族全員で使うものや楽しいことから始めると、子どもも積極的に参加しやすいでしょう。
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大きな買い物の例:
・家族旅行の行き先、テレビ、カメラ、ドライヤーなどの家電製品、家族でスマホの契約を見直す

POINT2:家族会議は子どもに不公平感を与えない

家族会議にかける議題ができたら、家族に買いたいものを発表して開催日時を決めます。子どもにインターネットやカタログなどを使って情報収集を任せると、責任感を持って参加することができます。議長は大人が担当し、議題と予算を元に家族全員の意見を出し合い、話し合います。その際、子どもの意見もきちんと聴き、不公平感を与えないようにします。あらかじめ家族会議のアジェンダを作っておくと、効率よく進められるでしょう。
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家族会議のアジェンダのフォーマット例:
・日時
・発案者、参加者
・買いたいものと予算
・買いたい理由
・買うことで得られる家族のメリット
・買いたいものの選択肢とそれぞれの金額、メリット・デメリット
・家族全員の意見
・意見をもとに判断軸の決定
・買う、買わないの最終判断、買う場合は候補決め

POINT3:実際に家族全員で買い物に行く

買うものが決まった場合は、なるべく家族全員で予定を合わせて実際に買い物をします。大きい買い物をする達成感と、家族の一員として購入した責任感を感じることができます。予算が足りない場合は、安い店を探す、セール期間まで待つ、毎月貯蓄するなど、具体的な方法を子どもに共有すると学びになるでしょう。
 
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家族会議にかける大きな買い物は?どんな意見が出る?
会議の話し合いはどういった意見がでるのでしょうか?具体例を紹介します。
発案者: 買いたい物:ゲームソフト「リングフィットアドベンチャー(任天堂)」 予算:約9,000円

父:最近、お腹がでてきたので「リングフィットアドベンチャー」を買いたい。家族で楽しめるし、隙間時間にできる。
長男:運動目的ならば、トレーニングマシンの方が効果的だと思う。
長女:私もダイエットしたいけれど、トレーニングマシンは難しそう。「リングフィットアドベンチャー」は、個人の体力に合わせて運動負荷も変更できるから、お兄ちゃんに合った運動もできる。
長男:それなら僕もやってみたい。
母:トレーニングマシンよりも「リングフィットアドベンチャー」の方が値段は安いし、スペースも取らない。けれど、ジム通いを挫折したお父さんが続けられるのか疑問。
父:ジムは家から遠かったのでなかなか通うことができなかった。「リングフィットアドベンチャー」は家でできるから続けられる。ゲーム性もあって楽しいし、消費カロリーもわかるから、モチベーションもアップできる。
母:確かに続けられそう。