家庭内起業プロジェクトをやってみよう
👍 おすすめポイント
起業体験を通して、売上、コスト、利益などの基本的な経済の仕組みを学ぶことができます。自分のアイデアが形になり成果をあげる成功体験を通して、子どもの自信がつきます。さらに、目標に向けて努力することで責任感や自主性も身に付くでしょう。
🗓️ トライ期間
最初は数日から数週間で終わる短期プロジェクトから始め、楽しみながら達成感を感じられるようにします。慣れてきたら、半年〜1年の長期プロジェクトに挑戦することで、より深い学びと成功体験を得られます。
🏃♀️起業プロジェクトのはじめかた
STEP1:興味や強みからアイデアを考えよう
興味や得意とすることから、どんなビジネスを始めたらいいかアイデアを出します。例えば、手作りが好きならハンドメイド作品、料理が得意なら手作りお菓子、パソコンが得意ならWebサイト制作など、人がお金を使いたくなる製品やサービスを考えてみましょう。
どんな起業体験がある?
スイーツ:手作りのクッキーやケーキなどのお菓子を製作して、祖父母などの親族に販売する。
アート:家庭で不要になったものをリサイクルしたアート作品を作成してフリーマーケットやバザーに出品する。
デジタルサービス:簡単な動画編集やwebサイト制作など、デジタルスキルを活かしてサービスを提供する。
農産物:家庭菜園で育てた野菜やハーブを地元で親と一緒に販売する。
アクセサリー:ビーズなどでアクセサリーを作り、ハンドメイド販売サイトなどで販売する。
雑貨:エコバッグやポーチ、ティッシュケースなどを作り、バザーに出品する。
イラスト:地域のイベントなどで似顔絵を描いて渡す。
STEP2:事業計画を考えよう
アイデアが決まったら、ターゲット顧客、特徴、商品内容、商品名、価格設定、マーケティング、販売方法など事業計画を考えます。
価格は、売上の目標金額、コスト、利益を考えて設定することを伝えましょう。子どもの年齢に合わせて内容を単純化したり、サポートしたりしましょう。
スイーツショップの事業計画
商品名:サクホロおからクッキー
商品内容:おから入りのクッキー、プレーンとココアの2種類
特徴(強み):食物繊維豊富で腹持ちのいいおからを使っているから栄養満点でヘルシー
ターゲット:子どもに栄養があるおやつを食べさせたい人、ダイエット中の人
価格:クッキー4枚入り150円
マーケティング:チラシを作る
販売方法:親を通じて、祖父母などの親族に販売する
STEP3:必要な材料や道具を準備しよう
商品を作るために必要な材料や道具を準備します。メニュー表や看板、チラシなども準備するとより実践的です。
基本的にお小遣いの範囲でやりくりできるように考えますが、お金が足りない場合は家族からお金を借りたり、資金調達したりすることも勉強になるでしょう。
スイーツショップの材料と道具
材料:おからパウダー、バター、砂糖、小麦粉、豆乳など
道具:クッキー型、オーブンシートなど
その他:チラシ用の紙、ラッピング用品など
STEP4:実際にビジネスをやってみよう
実際に商品を作り、販売・サービス提供をします。トラブルを避けるためにも、はじめは家族や祖父母、理解をしてくれる知人を対象に行うといいでしょう。とくに食品製造販売には営業許可が必要なので、注意が必要です。
スイーツショップの営業
- 商品を作り、ラッピングする
- 販売会のチラシを作成し、家族や祖父母などに配布する
- 販売会を自宅で開催する
STEP5:ビジネスを振り返ろう
プロジェクトが終わったら、うまくいった点、改善点を子どもと一緒に振り返ります。顧客から商品のフィードバックをもらうと、次のビジネスへのステップになるでしょう。簡単な収支報告書を作り、利益がどれくらい出たか計算します。その結果、収益の一部を貯金したり、再投資したりすることも教えてあげるといいでしょう。
スイーツショップの振り返り
<収支報告>
原材料:1000円(おからパウダー、バター、砂糖、小麦粉、クッキー型、ラッピング用品など)
販売にかかる諸費用:110円(チラシ用紙)
売上金:1500円(販売価格150円×10個販売)
利益:490円(売上金 - 原材料 - 販売にかかる諸費用)