家族以外に教えてはいけない情報を考えてみよう

👍 おすすめポイント
近年、詐欺や偽の情報に騙され、金銭を騙し取られる被害が拡大しています。とくに、子どもは警戒心が低く、リスクに晒されやすい傾向があります。個人情報を公開するリスクを理解し、トラブルに巻き込まれないための心構えを学ぶことができます。
🗓️ トライ期間
家族でインターネットの使い方やルールを見直す機会を作り、そのタイミングで実施しましょう。とくにSNSやオンラインゲームを始める際に行うと、より効果的です。

🏃‍♀️トライのはじめかた

STEP1:なぜ個人情報を守ることが大切なのか考えよう

まず個人情報とは何か、なぜ個人情報を守ることが大切なのか子どもに説明します。 とくに、PINコードやパスワードは、クレジットカードや銀行口座などのアカウントを保護する重要な手段です。これらが盗まれると、貴重なお金や大切な個人データが不正に利用されるリスクがあることを教えましょう。シャトルペイのプリペイドカードもアプリで暗証番号の確認ができるので、家族以外には教えてはいけないことを伝えましょう。
また、インターネットには、便利で信頼できる情報が豊富にある一方で、詐欺や悪意のある罠も潜んでいます。とくに子どもはインターネットの情報を信じやすい傾向にあるので、情報をしっかり確認し、こうした罠に引っかからないよう注意することが重要です。さらに、オンラインでのやり取りを「友達同士だけ」と考えがちですが、実際にはインターネットは世界中の誰でもアクセスできる公共の場で、誰が情報を見ているのか分かりません。なりすましや不正アクセス、詐欺の標的になる可能性や一度公開した情報は取り戻せないことなど、子どもにインターネットの危険性を理解させることが大切です。
動画コンテンツを親子で一緒に視聴するのもおすすめです。
参考動画)政府広報オンライン

STEP2:何が危険で何が安全か考えてみよう

子どもに質問をしながら、具体的に何が安全で何が危険かを考えていきます。子どもの年齢や環境に合わせた質問にすると、より理解も深まりやすくなります。
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これはセーフ?アウト?質問例 
Q.SNSで知り合った友達やゲーム仲間に自分のフルネームを教えるのは?
🙅‍♀️アウト! 名前をはじめ、アカウント名やID・パスワードなどの個人情報は、たとえ友達だとしても教えてはいけません。友達のふりをした悪い人の可能性もあるので、どんな人にも教えないようにしましょう。
Q.顔は写さないようにして制服姿の写真をSNSに載せるのは?
🙅‍♀️アウト! 顔を写さないようにしても、制服からどの学校に通っているのか特定されてしまいます。家の窓からの景色や身につけているもの、訪れた店など、写真に映りこんだものから生活範囲が知られ個人が特定されてしまい、犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性があります。あわせて、SNSのプロフィール欄に学校名や生年月日などを記載しないようにしましょう。
Q.インターネットにペットの写真を載せるのは?
🙆‍♂️セーフ! ただし、ペットの名札に個人情報などが記載されていないか、家やよく行く公園など住んでいる地域がわからないか、背景の写り込みに気をつけましょう。
Q.IDとパスワードを覚えやすいように名前と誕生日にするのは?
🙅‍♀️アウト! 名前や誕生日、学校の出席番号やSNSのプロフィールや投稿内容から推測できそうな言葉など、他人が簡単に予想できそうなパスワードはやめましょう。アカウントを乗っ取られる可能性があります。万が一流出したときに被害を大きくしないために、パスワードの使いまわしも避けましょう。
Q.「セキュリティ強化のためIDとパスワードを入力してください」というSMSが来たので、慌てて記載されたURLにアクセスして入力した
🙅‍♀️アウト! 偽のメールやSMSで偽サイトに誘導し、IDやパスワードなどの情報を盗むフィッシング詐欺です。身近な会社やサービスの名前で届いたメールでも、慌てずに公式サイトで確認するか、親に相談しましょう。

STEP3:リストを作成しよう

子どもの理解が深まった深まったところで、公開してもよい情報と公開してはいけない情報のリストを作成していきます。自分の情報だけでなく、家族や友達の情報も公開してはいけないことも伝えておきましょう。
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公開してはいけない情報のリスト例
  • 名前、住所、電話番号、メールアドレス
  • 誕生日、年齢
  • 学校名
  • 銀行口座番号やクレジットカード番号
  • オンラインアカウントなどのID・パスワード
  • 個人情報が特定できる写真(顔写真、制服の写真、最寄駅など住んでいる地域が特定できるもの)
※参考サイト: 「情報通信白書 for Kids」総務省 「みんなの大切な個人情報」個人情報保護委員
 
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うっかり情報を漏らさない!今すぐできる3つの対策!
1.位置情報 マートフォンなどの位置情報サービスを活用すると、撮影した写真に撮影地点が記録されます。SNSなどに撮影した写真をアップする際、位置情報を削除した状態で画像が投稿されることが多いですが、すべてのSNSが位置情報を自動削除するわけではありません。事前に設定画面やサービス内容を確認しておきましょう。
2.セキュリティのないフリーのWi-Fiスポット 通信傍受やID・パスワードなどを盗むために設置する悪質なWi-Fiもあります。情報を盗み取られないよう、接続するWi-Fiの名前を確認する、個人情報を入力するときはブラウザの鍵マークとURLを確認することも大切です。
3.アプリのダウンロード アプリのダウンロードをする際に個人情報の利用目的やアクセス権限を確認します。アプリの中には個人情報を不正に抜き取るものもあるので、公式マーケット以外からダウンロードするのはやめましょう。