株や債券などの金融商品の種類を調べてみよう

👍 おすすめポイント
子どもと一緒に株や債券などの金融商品を調べることで、家庭内でお金に関する話題が増え、子どもがお金の使い方や管理について考えるきっかけになります。日常生活に結びつけながら、楽しく学んでいきましょう。
🗓️ 期間
子どもがお金の使い方をある程度身につけた時期に始めるのが適切です。例えば、貯金や買い物の基本を理解した頃が良いでしょう。「子どもが好きな銘柄を選んで、大人が運用してみよう」のトライと同じタイミングで行うのもおすすめです。

🏃‍♀️トライのはじめかた

STEP1:金融商品を3種類に絞って考えてみよう

金融商品には株式、債券、投資信託のほか、ETF(上場投資信託)、不動産投資信託(REIT)、外国為替(FX)など多くの種類があります。一度に複数の種類を提示すると子どもが混乱してしまう可能性があるため、まずは株式、債券、投資信託の3種類に絞って考えてみるのが良いでしょう。

STEP2:株式、債券、投資信託の違いを学ぼう

子どもに金融商品の特徴を教えるときは、一緒に調べて、わかりやすく説明するのがおすすめです。例え話を使うと、子どもにもスムーズに理解してもらいやすくなります。ぜひ、以下の例を参考にしてみてください。
1.株式 
定義会社の一部を買うこと
特徴・会社が成長すると価値が上がる可能性がある ・会社の調子が悪くなると価値が下がることも ・配当金(会社からのお小遣い)がもらえることがある
例え好きなアイスクリーム屋さんなどの、お店の持ち主の一人になるようなもの
実例ソニー、任天堂、アディダスなどの株式
2.債券(国債) 
定義国や会社にお金を貸すこと
特徴・決まった期間、お金を貸す ・定期的に利子がもらえる ・期間が終わったら元のお金が返ってくる ・株式よりも安全だが、得られる利益は少ないことが多い
例えお父さんやお母さんにお小遣いを貸して、少し多く返してもらうようなもの
実例10年国債、5年国債、企業が発行する社債など
3.投資信託 
定義たくさんの人のお金を集めて、専門家が運用する仕組みのこと
特徴・少額から始められる ・様々な株式や債券に分散投資できる ・専門家が管理してくれる ・投資先によってリスクとリターンが異なる
例えみんなのお小遣いを集めて、賢い人に増やしてもらうこと(減ることもある)
実例日本株式インデックスファンド、全世界株式ファンドなど
このように各金融商品の特徴や例えを比較しながら説明することで、子どもの理解が深まり、金融商品の違いを明確に把握できるようになります。
また、株式では子どもが馴染みのある企業を例に挙げて解説すると、子どもも楽しみながら考えることができるでしょう。

STEP3:徐々に調べる種類を増やしていく

子どもの理解度に合わせて、徐々に調べる金融商品の種類を増やしていきます。一度に多くの種類を解説するのではなく、1つずつ理解を深めていくことが大切です。子どもの興味や理解度に応じて、次に学ぶ金融商品を子ども自身に選んでもらうのも良いでしょう。新しい金融商品を導入する際は、既に学んだ商品との類似点や相違点を比較することで、理解がより深まります。
また、子どもが特定の銘柄に興味を持った場合は、「子どもが好きな銘柄を選んで、大人が運用してみよう」のトライを参考にして、親が代わりに運用してみるのもおすすめです。
 
💡
理解しやすくするために日常生活に例えると効果的
子どもに株や債券について説明する際、「企業」や「借金」といった概念自体を理解できていない可能性があります。そのため、そのまま株や債券の意味を説明しても理解が難しい場合があるでしょう。こうした場合、子どもの日常生活に例えると理解が進みやすくなります。例えば、以下のような説明が挙げられます。
  • 企業:お父さんやお母さんの勤め先を例に挙げてみる
  • 借金:誰かからお金を借りて、あとで返すこと
  • 株式:お店の持ち主になれる権利
  • 債券:誰かにお金を貸して後で返してもらうこと
  • 投資信託:さまざまな企業の株式と債券の詰め合わせパック 等
このように説明すると、子どもにとってイメージしやすくなります。